ほおずき(グレープ)
♪いくつかの水たまりを残して 梅雨が駆け抜けてしまえば
しめった風の背中越しに 君の好きな夏が来ます
あの日君にせがまれて でかけた小さなお祭り
綿菓子の味 アセチレンの光 君は赤いほおずきを買った
冒頭の いくつかの水たまり が昔の下町の舗装されてない道路を浮かび上がらせると
三丁目の夕日 のような世界に連れて行かれる
そして 白い綿菓子 暗闇に光るアセチレンの炎 赤いほおずき
色彩的にも鮮やかに夜の祭りの風景が蘇る
グレープ時代のさだまさしの曲はこうした風景描写が絶妙だった。
しかしあくまでもこうした風景は背景でなければならない
背景が自己主張をしすぎるともはやそれは背景ではなくなってしまう。