15時発 夢の地下鉄汐里線

ハロヲタのための24のガヴォット第15番ニ短調

魔鉱国興隆記(再掲載第1回)

ウラシル大陸の東の海上に浮かぶ島に

原子の中心に潜む 強い力 を解放する魔鉱炉 を建設

果て無き夢を追い求めた者たちがいた。

 

はるか昔 ウラシル大陸の南東部で

呉という国と越という国が争った。

破れた越の人々は海を渡りこの島に漂着した。

幸いにも気候は温暖で 

冬季に大量の積雪があるものの農耕には適していた。

やがて彼らはここに 越 という国を建国した。

 

年月が流れ 越 はこの地で巨大な勢力になっていった。

そうなると必ず起こるのが権力闘争

越は内乱の末に 越前 越中 越後 の三国に分裂した。

 

三国の中で越後はことさらに雪が深く

たびたび大きな地殻変動に襲われた

そんな中 戦乱の続く越後で武勇の達人麻琴王が

越後の1群雄として頭角をあらわしてきた。 

 

人相見: 麻琴王よ

     そなたは治世においては能臣

     乱世においては姦雄となろうぞ

 

麻琴王: 乱世の姦雄か それも良かろう

 

人相見: じゃがおぬしには武勇はあっても軍師がおらん

     世界に8人しかいない苺畑の賢人を

     1人でも配下に加えることができれば天下も取れるぞよ

 

麻琴王:  その賢人とやらはどこにいるのだ

 

人相見:  確率分布から言えば1人くらい近くにおるじゃろうて


国の礎は治水工事から というわけで

麻琴王は越後一の特急河川しなの川に視察に出かけた

すると上流から大きなユリがどんぶらこ・・・・

 

ユリーネ: こらぁ 作者!

      もっとましな登場の仕方を思いつかんかいっ

 

麻琴王:  読者への第1印象というのもあるので

      そのあたりも考えたほうがいいかと・・・・

       あとこの国ではカタカナ名前はマズいので

 

ユリーネ: どうせ青魏の矢口勝手につけた名前だ 変えてもいいぞ

 

麻琴王:  そうだな 友理奈 というのはどうかな

 

友理奈:  いいお名前でございますわね

 

麻琴王:  キャラまで変わったぞ


こうして 運命出会い? は行われた   

魔鉱国は自然災害の多い国であった。

地震 洪水 豪雪 

さまざまな災害が人々を悩まし続けた。

 

友理奈: 魔鉱国は世界の中ではまだ小国

     資源も乏しく国力も低い

     こうした国が生き残るには

     新しいエネルギー源が必要です

 

麻琴王: 新しいエネルギー源?

 

友理奈: 原子の中心に潜む強い力を引き出せれば

     膨大なエネルギーが取り出せます

 

麻琴王: そんなことができるのか

 

友理奈: そのためには 地 水 火 風

     の4つのクリスタルが必要です

     4つのクリスタルを集めて

     ニ短調の曲を歌えば

     原子の中心が共振するはずです

 

麻琴王: ニ短調の曲?

 

友理奈: THE マンパワー がよいでしょう

 

麻琴王: で その4つのクリスタルはどこにあるのだ

友理奈: 土のエスカミリョーネ雅恵

     水のカイナッツォ

     火のルビカンテあゆみ

     風のバルバリシアめぐみ

    のメロン四天王が持っています

 

麻琴王: その四天王とやらは強いのか

 

友理奈: 四天王というくらいですから強いです

     しかし麻琴王が戦えば必ず勝ちます

 

麻琴王: なぜだ?

 

友理奈: 主人公だからです!   


友理奈: さて四天王攻略ですが

     やはり順当に弱いほうからいくのがいいでしょう

     土のスカルミリョーネ北海道にいます

     北海道越後以上に気候が寒冷で土地がやせており

     人口が少ないので国力が低いはずです

 

麻琴王:  要するに越後以上に田舎 ということか

 

友理奈:  人口が少なければ兵も少ないのは自明の理

      凡庸な将でも兵力に大差があれば勝つのは簡単

      戦は何よりも兵の数です

 

麻琴王:  何か喧嘩を売っていないか?

 

友理奈:  事実を客観的に申し上げているだけです。

       とにかく戦は兵の数 トリビアの泉へぇの数です

 

こうして麻琴王と友理奈は2万5千の軍を率いて北海道に攻め込んだ

対するスカルミリョーネ軍は3千

 

友理奈:北の大地でみじめな青春を送る者たちに告ぐ

    我々は完全に楽しんでいる

    死んで冷たい土となるよりも

    生きて風俗を楽しもうではないか

 

結局戦わずして勝負はついた