15時発 夢の地下鉄汐里線

ハロヲタのための24のガヴォット第15番ニ短調

日本の朝は酢豚にビール

まずこの 日本の朝は酢豚にビール という
意味不明な文は15族元素の覚え方です。



As
Sb
Bi

日本の朝は酢豚にビール となるわけです。

ただ 受験化学 という面から見ると
重要なのは圧倒的にいちばん上の窒素です
生命現象の鍵をにぎる核酸やタンパク質が
窒素を含んでいるわけですから当然かもしれません。

窒素は地殻中の存在量はそれほど多くないので
いわゆる クラーク数 では上位にはきませんが
生物圏には実に多彩な形で存在しています。

空気中には単体の窒素として
生物の体にはタンパク質やアミノ酸などの有機窒素化合物として
土壌にはアンモニウムイオンや硝酸イオンとして存在し
これらが生命活動や自然現象によって地球上を循環しています。
このことを完全に理解するのはなかなか難しいかもしれません。

しかし受験などで必要になるのはそのうちほんの一部です。
とくに無機分野で出題されるところはだいたい決まっています。

ハーバー・ボッシュ法とオストワルド法
単体の窒素→アンモニア→硝酸  という工程です。

勘違いしやすいものに アンモニアソーダ法 というのがありますが
これは炭酸ナトリウムの製造方法ですから全く別のものです

あと窒素原子は価電子数が5ですから
−3 から +5 までの酸化数をとります。
酸化数-3 の状態が アンモニア
酸化数+5 の状態が 硝酸
というわけです。

電気陰性度の低い元素だと最高酸化数の状態が
安定になることが多いのですが
窒素は電気陰性度がけっこう高いので
低い酸化数のほうが安定な傾向があり
単体(酸化数0)が安定です。
そのため分解すると単体に戻ってしまったりするのですが
嫌気的条件では酸化数−3のアンモニアになることも多く
タンパク質が腐敗したときにはたいていアンモニアが発生します。
このアンモニア 一般の人が思っているより毒性が強く
そのため多くの動物が強烈な臭いを感じるのでしょう
(臭いを感じない動物は絶滅していったのかも)