日本の朝は酢豚にビール
まずこの 日本の朝は酢豚にビール という
意味不明な文は15族元素の覚え方です。
N
P
As
Sb
Bi
日本の朝は酢豚にビール となるわけです。
ただ 受験化学 という面から見ると
重要なのは圧倒的にいちばん上の窒素です
生命現象の鍵をにぎる核酸やタンパク質が
窒素を含んでいるわけですから当然かもしれません。
窒素は地殻中の存在量はそれほど多くないので
いわゆる クラーク数 では上位にはきませんが
生物圏には実に多彩な形で存在しています。
空気中には単体の窒素として
生物の体にはタンパク質やアミノ酸などの有機窒素化合物として
土壌にはアンモニウムイオンや硝酸イオンとして存在し
これらが生命活動や自然現象によって地球上を循環しています。
このことを完全に理解するのはなかなか難しいかもしれません。
しかし受験などで必要になるのはそのうちほんの一部です。
とくに無機分野で出題されるところはだいたい決まっています。
ハーバー・ボッシュ法とオストワルド法
単体の窒素→アンモニア→硝酸 という工程です。
勘違いしやすいものに アンモニアソーダ法 というのがありますが
これは炭酸ナトリウムの製造方法ですから全く別のものです
あと窒素原子は価電子数が5ですから
−3 から +5 までの酸化数をとります。
酸化数-3 の状態が アンモニア
酸化数+5 の状態が 硝酸
というわけです。
電気陰性度の低い元素だと最高酸化数の状態が
安定になることが多いのですが
窒素は電気陰性度がけっこう高いので
低い酸化数のほうが安定な傾向があり
単体(酸化数0)が安定です。
そのため分解すると単体に戻ってしまったりするのですが
嫌気的条件では酸化数−3のアンモニアになることも多く
タンパク質が腐敗したときにはたいていアンモニアが発生します。
このアンモニア 一般の人が思っているより毒性が強く
そのため多くの動物が強烈な臭いを感じるのでしょう
(臭いを感じない動物は絶滅していったのかも)